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第115回 こんなときどうする? 総務担当者の基礎知識 Q&A(10)

 ------ 国旗や社旗の取り扱いはどのようにするのが正しいのか

掲揚の方法

国旗は国の祝祭日などに掲揚されますし、社旗は会社の事業場等で掲揚されていることが多いでしょう。

国旗や社旗の掲揚にあたっては一定のルールがありますので、これを理解しておく必要があります。

例えばポールに掲揚する場合、その先端まで引き上げるようにしなければなりません。ポールの途中までしか上げないと弔意を表す半旗になってしまうからです。また三脚を使用して掲揚する場合は、国旗が地面につかないように注意します。

外国旗と日本国旗を同時に掲揚する場合は、国旗の大きさとポールの高さは同じにしなければなりません。このとき、1本のポールに複数の国旗を掲揚してはいけません。国旗を上下に併揚することは、下段に掲げられた国を属国扱いする意味になるからです。

複数のポールがあるような場合は、日本国旗と外国旗をどこに掲揚すればよいか迷うこともあるかもしれません。基本的には向かって左側が上位とされています。したがって、左側に上位の旗を掲揚することになります。このとき、日本国旗、外国旗いずれが上位かということも問題になるでしょう。原則的には自国旗に優先権があるとされていますが、日本では外国に敬意を表して、外国旗を左側に掲揚するのが一般的となっています。

それでは国旗と社旗の場合には、どうなるでしょうか。この場合は、当然のことながら国旗が優先されますので、国旗を左側に掲揚することになります。もし安全旗も一緒に掲揚するのであれば、国旗、社旗、安全旗の順になります。

ただし、ポールの高さが違うこともあるでしょう。例えば、3本のポールがあって、真ん中のポールが高いときは、真ん中が最上位ということになります。したがって、真ん中に国旗、左に社旗、右に安全旗ということになります。

3カ国の国旗を掲揚する場合は、日本国旗が真ん中になります。そして、ほかの2カ国については、国連方式による国名アルファベット順で向かって左側に先の順位になる国旗、右側にあとの順位になる国旗を掲揚します。

4カ国以上のときは、日本国旗も含めたアルファベット順で左から掲揚していくのが基本ですが、国旗の数が奇数の場合には、日本国旗を中心にして、アルファベット順に左右交互に配列する方法もあります。

なお、国旗を掲揚する場合、普通は横にすることが多いと思いますが、縦に掲揚する場合はその向きに注意しなければなりません。例えば、アメリカ国旗では星のある部分を左上にするとされていますし、カナダ国旗であればかえでの葉の先端が向かって左側になるように配置することとされています(下図参照)。もっとも、フランスやイタリア、ロシアのように向きが決まっていないものもあります。

いずれにしても、あらかじめ確認してから掲揚するようにすべきでしょう。



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